瞑想を極めると痛みはあるが、苦痛には感じないという状態にすることができます。本当に心を成長させることができます。真理を発見することができます
それらを実現させるのがお釈迦さんが悟った瞑想である「ヴィパッサナー瞑想です」
この瞑想はマインドフルネスとかなり近いのですが、本気でやろうとするとかなり頭を使います
ヴィパッサナー瞑想の効果
お釈迦さんが悟った瞑想だけあって、かなりの効果が約束されています
本気でやれば痛みやいらだち悩みなどすべての苦しみから解放されるようです
それが「悟る」の定義ですからね
基本的なルール
- ストップモーション 死体を演じる
- 身体の感覚を感じる 心を発見する
- ノンストップの実況中継 思考の停止
- スローモーション 因果法則の発見
- 背筋を伸ばす なまけを無くす
1、死体を演じる
身体を止めること。死体は微塵も動きません。本気でやればやるほど結果が出ます。
舌を動かすこと、姿勢を変える、つばを飲み込むことも禁止です。呼吸以外は完全に死体を演じます。
座る瞑想の場合は目を閉じて、背もたれは使いません
2、心を発見する
よごれるのも、問題を作るのも、変化するのも、仲良くするのも、仲を悪くするのもみんな心です
心が悪くから身体も悪くなるんです。
重要なことは愚かなことをやるのも心だということです
ですから心を育てることが必要なんです。
では心はどこにあるのでしょう?
心は頭のてっぺんから足先、身体の内側にある感覚こそ心と理解するといいでしょう
死体を演じたときにかゆい、寒い、つらいなどの感覚を感じますが感じたままほうっておきます
身体の感覚も感情もすべてほうっておきます
かなりきついです。むしろ簡単にできたなら本気でやっていないということでしょう
3、思考の停止
痛み、かゆみ、しびれなどの感覚を感じましたね
この感覚のあとに心がよごれるのです。感覚に怒り、悩み、恨み、落ち込みなどの主観的な感情をつくることで心がよごれるのです
感覚は善でも悪でもありません。考えること思うことはすべてよごれです
「この花は本当にきれいですね」「あの人はとてもいい人ですね」このような考えでも心はよごれてしまいます
思考を停止させましょう。実況中継です
心が割り込まないように言葉をつなげてすきまなく実況中継します。「座ってます感じています座っています感じています」という風に実況中継していきます
痛みがある場合は「痛み痛み痛み痛み」と実況します
4、因果法則の発見
瞑想の実践は上の3つの項目です
4つ目はあせりを直す実践です
あせりがなくして真理を発見するためのワークです
それがスローモーションです。身体を動かすときできるだけゆっくりと動かします
このとき、動きを目で見ない(身体で感じる)、途中で速度を変えない(感情も安定する)、スローモーションと同時に実況中継もする
5、なまけを無くす
背筋を伸ばしているとなまけがおきません。疲れません
背筋の正しい伸ばし方
- 床に座るかイスの場合は背もたれを使わずに座る
- お尻をしっかり定めて、お尻に力をいれる
- 意識を背中に向けてお尻からゆっくりスローモーションで伸ばしていく(たたまれていた背骨を一個一個積み重ねていくイメージ)(伸ばす伸ばす伸ばす伸ばす)と実況中継する
- 力を抜く(力抜けます抜けます抜けます抜けます)と実況中継する
ブッダがすべての悩みや苦しみから自由になったヴィパッサナー瞑想を実践してみましょう!
何も考えないことにチャレンジしてみてください。激しく身体を動かす必要はないので、子供からお年寄りまでだれでも出来ます
注意点
- 自分で分析しようとしないこと
- 瞑想で何か発見できるだろうと期待しないこと
「自分で分析しようというのもずるい働きになってしまうので良くありません。分析しようという気持ちには私というものがずるく隠れているのです。そして分析すると何か見えてくるだろう、なにか分かってくるだろうと思ってしまうとそこにも私というものが隠れているのです。それらはやめようとする思考の燃料になるのです。」
具体的には歩く、立つ、座るという簡単な動作で行います。言葉には出さず頭の中で実況してくださいね
痛みも消えていきます
向き不向きがあるので歩く、立つ、座るという動作でそれぞれ試したほうがいいでしょう
お坊さん達は歩く瞑想で悟ることが多いみたいですね
慣れてきたら掃除や洗濯などあらゆる動作でも同じように瞑想にすることができます
毎日10分から1時間ほど時間をとって集中して実践するのが理想ですね