運動前のストレッチがパフォーマンスを低下させる-動的ストレッチをしよう!

体のケア
By: Mary Specht

運動をする前には怪我予防のためにストレッチをしますよね?

学校の体育の時間や部活動でもそういう指導がされることもあります

しかし、柔軟体操のようなストレッチは運動に悪影響があるんじゃないか?ということが言われるようになっているのです

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静的(スタティックス)ストレッチ

反動を使わずアキレス腱を伸ばしたり、前屈をしたりするようなストレッチは

静的ストレッチといわれます

The Warm Up

運動前にするストレッチといえば、こういう感じですよね?

筋肉と関節を伸ばしてほぐれさせるイメージです

これで怪我を予防するというのが今までの常識でした

しかし!

運動前の静的ストレッチはパフォーマンスの低下につながることが近年明らかになってきたんです

クロアチアのザグレブ大学の研究によると

運動前に45秒以上の静的ストレッチを行った場合

筋力は平均5.5%低下

瞬発力.跳躍力は平均3%も低下するそうです!

怪我をしないためにするストレッチで、運動のパフォーマンスが落ちてしまっては悲しいですね

理由としては

  • 筋肉の弾性が落ちてしまうこと(ゴムが伸びてしまうイメージ)
  • 副交感神経が優位になり、身体がリラックスモードに入ってしまうこと

が挙げられます

確かに身体が硬い人の方がパワーがあるような気がしないでもないですけど

そこらへんはどうなんでしょう?

まあいいや

静的ストレッチは運動のパフォーマンスを下げちゃうっていうのはかなり信頼性が高いです

じゃあストレッチはしないほうが良いの?

というと、そうでもありません

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動的(ダイナミック)ストレッチ


ダイナミックストレッチング

動的ストレッチとは

静的ストレッチと違い、反動を使います

身体を温め、筋肉の柔軟性を上げていく効果があり

怪我の防止やパフォーマンスの向上につながります

 

最近ではプロのアスリートのほとんどがこの動的ストレッチを取り入れているようです

サッカーのブラジル体操なんかも動的ストレッチですね

テニスではチューブを使った動的ストレッチが盛んに行われています

下記の動画はランキング2位のノバク・ジョコビッチ

youtu.beテニスでは肩の動きが凄く大事なので特に重点的にケアしてますね

両肩をぐるぐる回す、ひじを曲げ肩を回す、伸ばした足を蹴り上げる、などの動きも気軽にできていいです

ラジオ体操も動的ストレッチなので、おすすめですよ!

トレーニングチューブ 5本セット
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考察

今まで静的ストレッチをしてきた人は動的ストレッチに切り替えたらパフォーマンス上がると思います

やったじゃん!

体操などの競技は反動を使わずに柔軟を必要とする動きがあるので、静的ストレッチも必要なのかな~とは思います

あと、怪我をしている人はしたほうがいいです(確か研究結果もあった)

基本的には動的ストレッチをして、目的に応じて静的ストレッチも取り入れるのがいいんじゃないですかね!

僕はまず動的ストレッチをして、身体が温まってから身体をほぐす感じで静的ストレッチも軽くしています

静的ストレッチで筋力や筋パワーが落ちるのは確実なのでなるべくしたくないですが、身体の動きを確認する意味でも少しやっている感じですね~

参考までにー

運動の知識編↓

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